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線維筋痛症の体験談

  • 執筆者の写真: 飯島 啓仁
    飯島 啓仁
  • 6月18日
  • 読了時間: 2分

私は28歳の元会社員です。


大学を卒業してから都内のIT企業で働いていました。


仕事は忙しかったけど、やりがいもあって、将来のキャリアも考えながら頑張っていました。


最初に異変を感じたのは、25歳のころ。朝起きたときに、全身が重くてだるい感じが続くようになりました。「寝不足かな?」「仕事の疲れかな?」と思っていましたが、そのうち肩や腰に鋭い痛みを感じるようになり、階段を降りるだけで膝がガクガクする日も出てきました。


病院に行っても、レントゲンや血液検査では「異常なし」。整骨院や整体にも通いましたが改善せず、最終的には「ストレスじゃない?」とか「若いんだからそのうち治るよ」といった曖昧な言葉ばかりでした。


でも、痛みはどんどん悪化していきました。身体だけじゃなく、脳も疲れている感じがして、集中力も持たない。出社してもデスクに座っていられず、会議中も頭がぼーっとしてしまう。上司にも相談しましたが、理解されにくく、同僚の視線も気になるようになりました。


結局、痛みと疲労でまともに働けなくなり、27歳のときに退職する決断をしました。


仕事を辞めたくなかった。キャリアも、人とのつながりも、自分が築いてきたものが一瞬で崩れていく感じがして、本当に悔しかったです。


その後、ようやく専門医にたどりつき、「線維筋痛症」と診断されました。


正直、聞いたこともない病名で戸惑いました。でも、原因がわかったことで少し救われた気がしました。「気のせい」じゃなかった、と。


今は、週に一度通院しながら、薬とリハビリを続けています。でも、完治は難しい病気なので、症状とうまく付き合いながら生活するしかないのが現実です。外見からはわからない病気なので、周囲にはなかなか理解されません。「若いのに何がそんなにつらいの?」といった言葉に傷つくこともたくさんあります。


「元気に見える=元気」ではない。毎日が戦いです。


痛みが強い日は、立ち上がるのもつらい。友達との約束も、体調によってはキャンセルせざるを得ない。孤独です。


自分が「社会から取り残されていく」ような感覚に襲われることもあります。


でも、SNSを通じて、同じように苦しんでいる人たちとつながれたことが、今の支えになっています。自分だけじゃないって思えるだけで、少し前を向けます。


線維筋痛症は、まだまだ認知度が低く、誤解されやすい病気です。若くても、見た目が元気でも、痛みに苦しんでいる人がいます。


この体験談が、少しでも誰かの理解につながれば嬉しいです。

 
 
 

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